2024.11.12 News     Back to Kanzei

これぞ青春!〜春日部市より、愛を込めて〜

主人公の「ぼく」(通称イノケン)と、眉目秀麗なリョーイチ。すぐ謝るわび助に、ふくよかボディのメタボン。仲良し4人組の共通点は、陸上部のエースで学校のアイドル、桃子先輩こと「ねーさん」の大ファンであること!そんな彼女が、突然学校に来なくなってしまった。イノケン達は、必死で「ねーさん」に会いに行こうとするのだが…
マドンナが抱えていた秘密とは?そして、それを知って4人が取った、驚きの行動とは⁉︎
かなりぶっ飛んだシーンもあるものの、憧れの人のために奮闘する彼らの姿は、見ていて応援したくなること間違いなし。最高に眩しい青春小説、ぜひ読んでみて下さい!(生徒作品)

もう1度読みたくなる、温かな小説をあなたに。

死後の世界を彷徨っていた折、ひょんなことから生き返るチャンスを得た、「ぼく」。生まれ変わる条件は、ある人物の体に宿り、その人として生きつつ己の罪を思い出すこと。こうして、「小林真」として人生をやり直すことになった、「ぼく」の運命やいかに?
主人公が周囲との関係を見つめ直しながら、自らの孤独や不安・未熟さと向き合っていく姿は、読んでいて心に響きます。タイトルにもなっている『カラフル』は何を示しているのか、それを考えながら読むのもGOOD。作者の繊細かつ優しい描写が光る、不朽の名作です。(生徒作品)

はちゃめちゃですが、慣れると可愛く(?)見えてきます。

寒い冬の夜、とある一家の元に突然現れた、奇妙奇天烈な生き物。そのまま住み着くと、料理はもりもり食べるわ、癇癪は起こすわ、いたずらはするわで、家族は大騒ぎ!一体彼は何者なのか⁉︎
そんな「うろんな」生き物の姿を、柴田元幸氏が短歌スタイルで翻訳。テンポよく書かれているため、実際に声に出して読んでみると面白いかも。巻末には正確な訳も載っており、読み比べも可能。エドワード・ゴーリー作品の入門編としてオススメです。

エリオット&ゴーリーの、何とも贅沢なコラボレーション!

20世紀を代表する詩人、T.S.エリオット。少し不気味なモノクロ画で有名な絵本作家、エドワード・ゴーリー。この2人が出会うと、どんな化学反応が起こるのか⁉︎
ちなみにこの作品は、ミュージカル『CATS』の原作本。エリオットの詩に合わせて、ゴーリーが描く愉快な猫達が、物語をにぎやかに盛り上げます。また、ポッサムおじさんが伝授する「猫と仲良くなる方法」は、早速今日から実践可能。大御所2人が仕掛ける、華やかなステージをお楽しみ下さい。

食欲の秋を、文学で楽しむのはいかがですか?

「英米文学を読んでみたいけど、時間がなくて読めない」、「全部は読めなくても良いから、エッセンスだけでも知りたい」、こんな人はいませんか?大丈夫!そのお願い、この本が叶えてくれますよ。
本書では、「肉料理」や「野菜料理」を始め、様々な「食」を題材にして、英米文学を読み解いていきます。シェフとして腕を奮うのは、エドワード・ゴーリーの訳で有名な、柴田元幸氏。順番に読んでいくも良し、メニューで注文するように、気になるテーマだけ読むも良し。自分なりの方法で、英米文学の世界を堪能して下さい。

父の命を救えるか⁉︎ 物語好きな少女の大冒険が始まる!

無実の罪で投獄された父を助けるため、時の権力者のもとを訪れた少女、更科。藤原道長が条件として提示したのは、『源氏物語』の幻の巻を見つけ出すことだったー
更科は、紫式部の娘である賢子と共に、『源氏物語』を探す旅に出るのだが…山あり谷ありの道中、彼女達の運命やいかに⁉︎
頼れる貴公子や道長に恨みを抱く皇女、謎の老婆等も登場し、雅な平安世界を華やかに彩ります。天真爛漫な更科と、クールな美少女賢子の凸凹コンビの、関係性の変化にも注目です!

ただの音楽ミステリー、と思うなかれ。

医師の「私」のもとへ、友人から1通の手紙が届いた。高校の後輩だった永嶺修人が、何と30年振りに、海外で見事な演奏を披露したというのだ。彼は大怪我が原因で、ピアノを止めたはずなのに…。訝しむ主人公はやがて、修人と過ごした高校時代を思い出していく。シューマンへの憧れ、音楽談義、そして卒業式に起きた不可解な事件ー
永嶺修人は果たして甦ったのか?そして、未解決事件の真相とは?
シューマン生誕200年を記念して書かれただけあって、この作品はシューマン愛に溢れています。具体的な曲名も登場するため、実際に聞きながら読むのも良いかも。ミステリーの要素と幻想的な要素を併せ持つ、不思議な物語です。

ささやかだけど、愛おしい。そんな暮らしもまた大事。

私の名前はナガセ。4年前に会社を退職して、今は契約社員として工場で働きつつ、コンピューター教室の講師の仕事を掛け持ちする日々だ。ささやかだけど目標が1つある。それは、お金を貯めて世界一周旅行をすること!ある時、世界旅行の費用と自分の年収が、全く同じだと気づいて、私は節約をすることにした。
比較的順調に進んでいたかと思いきや、何と友人が娘を連れて、家に転がり込んできた!一体どうなる、私の節約ライフ⁉︎
淡々と書かれていながら、どこかユーモアがあってクスッと笑えるお話です。
主人公の女性が、友人との同居生活や様々な経験から、見つけ出したものに注目です。

みずみずしい文章が紡ぎ出す、少女の成長物語。

ある時から、どうしても学校へ行けなくなった少女、まい。彼女は、母の勧めもあり、「西の魔女」と呼ばれる祖母の家で暮らすことになった。自然豊かな環境で過ごす日々は、次第に彼女の心を癒していく。ある時、「私も魔女になれるかな」と呟いたまいに、祖母は魔女になるためのレッスンを施す。祖母がまいに伝えようとした、大切な教えとは?
感受性豊かな主人公が、良い経験や苦い経験をしながらも、少しずつ自分と向き合おうとする様は、見ていて応援したくなります。読みながら自分なりに、「令和の魔女修行をするなら…」と考えてみるのも面白いかも。

この本はきっと、あなたの宝物になるはずです。

何かと決めつける教員。そこで子供達は考えた、「あの先生の鼻を明かしてやろう」と。さて、その計画とは…?(「逆ソクラテス」)
小学校生活最後のミニバスの大会。そこで、惜しくも負けてしまった子供達。やがて、それぞれの進路に進む彼らだったが、そこでとんでもない事件が⁉︎(「アンスポーツマンライク」)
舞台は小学校ですが、人間のあり方、複雑な社会での生き抜き方等も掘り下げて書かれ、大人が読んでもかなり考えさせられます。今までにない、伊坂幸太郎の作品を楽しみたい人へ。

面白さは一級品!ハードボイルドデビューはぜひこれで。

穏やかな土曜日の公園で、突如起きた大規模な爆破事件。その犠牲者の中に、かつての友人の名前があったことから、バーテンダー島村の運命が大きく動き出す!この事件、一体誰が何のために?警察から身を隠しながら、地道に手がかりを探す島村。その果てに彼を待ち受けていた、意外な真実とは…?
普段は酒浸りなのに、実は無敵な主人公をはじめ、活発な女子大生に渋いヤクザ等、魅力的な登場人物が大活躍します。江戸川乱歩賞と直木賞をW受賞した、唯一無二の作品。読めば満足間違いなし!

天下人に喧嘩を吹っ掛けた、命知らずの男の物語。

舞台は安土桃山時代。忍城(おしじょう)で暮らす、成田長親。民衆に愛される長親だったが、天下統一を目論む豊臣秀吉が、小田原攻めで迫って来ていた。小田原氏に従いつつも、実際は秀吉の元へ下る算段を立てていた、当主氏長。しかし、秀吉方の使者の振る舞いに腹を立てた長親が、秀吉に宣戦布告してしまった!敵方20000人vs成田氏側500人、どう足掻いても勝てそうにないこの戦い。のぼう様が考えた、あっと驚く作戦とは⁉︎
戦国時代の様子がイキイキと表現されていて、読者を少しも飽きさせません。読めば、あなたも「のぼう様」のファンになるかも?

ダイアナ版『バック・トゥー・ザ・フューチャー』、ここに降臨。

舞台は1939年のイギリス。親戚の家へ向かうため、疎開列車に乗っていたヴィヴィアン。彼女は突然、ジョナサンとサムによって、歴史の流れとは別に存在する世界に連れ去られてしまった!しかも、その世界の鍵を握る大物に間違えられて。一方、不思議な「時の町」では異変が次々に起こり始めていた。ヴィヴィアンは、2人の少年の従姉妹を演じつつ、3人で協力して「時の町」を救う手がかりを探していくのだが…
果たして、主人公は無事に元の世界へ戻れるのか⁉︎そして、「時の町」
の運命はいかに⁉︎
映画『ハウルの動く城』の原作者が手がけた、時空を駆ける冒険譚をお楽しみ下さい。

湊さん、なかなか強い毒をお持ちですね…

『告白』の作者が贈る、6つの物語。その中身は…
対照的に育てられた姉妹。厳格に育てられた姉に対して、幸せになるのはいつも自由気ままな妹。どうして?私は、母さんの言うことをきちんと聞いていたのにー(「マイディアレスト」)
電気屋で起きた無差別殺傷事件。事件後、「犯人について証言したいことがある」と言って、1人の女性が警察の元へやってきたのだがー(「罪深い女」)
思い込みに左右されたり、誰かを支配しようとしたりする。その姿は、どれも人間の業を感じさせるものばかり。イヤミスを堪能してみたい人にオススメ。

こんな放課後なら、毎日がドキドキかも?

私立鯉ヶ窪学園高校に通う生徒、霧ヶ峰涼。といっても、ただの高校生ではない。何と、「探偵部 副部長」の肩書き付きなのだ。そんな華々しい称号を持つ主人公が、学園周辺で起きる事件に立ち向かう!校舎から忽然と姿を消した泥棒、誰もいないはずの屋上から転落した女子生徒、何者かに命を狙われる陸上部のエースetc…
個性的な教員や頼れる主人公の友人、一匹狼の不良も登場し、物語を大いに盛り上げてくれます。
『謎解きはディナーのあとで』の作者が贈る、愉快な学園ミステリー。気軽に推理小説を楽しみたい人におすすめです。

これほど美しい、数学の物語があったなんて…

10歳の息子を育てる、シングルマザーで家政婦の「私」。雇われ先の邸宅で彼女が出会ったのは、記憶を80分しか保てない、元数学者の「博士」だった。接し方に戸惑う主人公に対して、博士は数字や数式を使って、彼女とコミュニケーションを図る。やがて、主人公の息子も交流の輪に入り、何気無い日常が驚きに満ちた時間に変化していくー
穏やかで、優しさと切なさがふんだんに詰まったこの作品。「数学は苦手なんだけど…」という人でも、安心して読めます。文学と数学が見事に溶け合った、素敵な物語。ぜひ味わってみて下さい。

鏡よ鏡、この世で最も恐ろしいものは…?

おとぎ話ではお馴染みの台詞である、「めでたし、めでたし」。
しかし、現実世界においては、それはなかなか難しい、かもしれません。
できる姉に嫉妬する妹、息子の活躍を期待する母親、仲睦まじい恋人etc…
どこにでもいるようなこれらの人々が、辿る運命とは?
ショートショートから、じっくり読ませる中編まで、この本にはバラエティに溢れた作品が集まっています。
少し斜に構えた人や、あっと驚くような物語を読んでみたい人へ。

「熱中しすぎ」にはご用心、なのです。

1970年代に連載され、多くの少女達を熱狂させた伝説の漫画、『青い瞳のジャンヌ』。
そのファンクラブでは、当時のファン達が集まり、食事会や「推し活」を楽しんでいた。しかし、メンバーの1人が突然いなくなったことをきっかけに、周囲で妙なことが次々と起こり始めた!
ファンクラブを襲う怪異の謎とは?そして、その意外な顛末とは?
「推し活」という言葉が定着する前に書かれた、この物語。しかし、漫画に全力投球する登場人物の姿は、令和の今でも、共感できるところは多いかも。
夏にぴったりの、ぞくっとする真梨幸子の世界をお楽しみ下さい。

知られざる、中世の台所事情に迫る!

「中世」と聞いて、皆さんはどのような印象を受けますか?「倹しい暮らしをしている」、「美味しいものは食べてなさそう」etc…
とんでもない!実は中世ほど、ご馳走が栄えたグルメな時代はなかったのです。
本書では歴史的資料をふんだんに活用し、食材や調理方法の観点から、賑やかな中世ライフを紹介します!写真も随所に散りばめられていて、眺めているだけでも結構楽しめます。
しかも、巻末には当時の料理が再現できるレシピ付き。
ファンタジーの世界だけではない、中世ヨーロッパの食絵巻、ここに登場。

謎が謎を呼ぶ、歴史サスペンス小説はいかがですか?

舞台は17世紀のアムステルダム。翼竜館に住む宝石商人、ホーへフェーンが急逝した。しかし葬儀後、翼竜館の隠し部屋から、彼そっくりの男性が発見された!一体何が!まさかホーへフェーンは蘇ったのか⁉︎
謎の男ナンド・ルッソと、画家レンブラントの息子ティトゥスが、この不可解な事件に挑む!
全体的にじめじめした雰囲気が漂っているため、雨の降っている頃に読むと、ちょっとした怪談気分が味わえます。華やかなだけではない、ダークなオランダの姿がここに。君はナンド達よりも早く、真相に気付くことができるかな?

書評でも、筒井節が冴え渡る!

こんな経験はありませんか?
「読書をしたくても、本が多すぎて何から読んだら分からない」ー
その悩み、もしかしたら文壇の大御所が解決してくれるかも⁉︎
本書は、筒井康隆が面白い作品を吟味し、独自の視点で紹介するというスタイルでできています。
古典や現代小説、少し風変わりな作品等、ジャンルは様々。
しかも、作者らしい粋なファンサービスもついています。
読めば、「これだ!」という1冊に出会えるかも。君も奥深い「本の森」へ、探検に出かけよう!

楽聖の魂の叫びが、聞こえませんか?

ベートーヴェンの死後、彼の部屋からある手紙が見つかった。「不滅の恋人」という書き出しで始まるこの手紙は、誰宛てに書かれたものなのか?多くの研究者達を悩ませてきた難問に、1人の日本人が挑む!
地図や過去の手紙を読み解きながら、緻密に論を組み立てるため、まるで推理小説を読んでいるような気分が味わえます。ベートーヴェンの人生で、最も切ない恋。その真実を、ぜひあなたの目で確かめてみて下さい。

とっておきのお話を、あなたへ

寝る前に、本を読むのはいかがでしょう。「続きが気になって、眠れなかったらどうしよう」ですって?大丈夫!この本に載っているお話は、1話完結のものばかり。どこから開いても楽しめるようになっています。この世のどこかに存在する、ちょっと不思議な世界。読み進めていけば、ほら、いつしかあなたも夢見心地に。疲れた夜は、この本で「ほっこり」してみませんか?

ノリノリですねえ、ドイルさん!

「シャーロック・ホームズ」シリーズでお馴染みの作家、コナン・ドイル。しかし、彼が本当に楽しんで書いたのは、何と歴史冒険小説だった⁉︎
修道院育ちの純朴な青年、アレインを筆頭に、怪力自慢の大男、そして弓矢が得意な美男子。ひょんなことから出会ったこの3人が、『三銃士』も顔負けの大冒険を繰り広げます。笑いあり、恋あり、剣のバトルあり。物語は、史実も上手く織りこんで展開するため、読者を少しも飽きさせません。君もアレイン達と共に、中世のヨーロッパを縦横無尽に駆け抜けよう!

こんな主人公、見たことない⁉︎

成瀬あかりは少し変わった女の子。
閉店が近い百貨店に通い詰めたり、M-1グランプリ出場を目指したり、自分の髪でとある実験を行ったりする…
そんな彼女が、周囲の人々にもたらす奇跡とは⁉︎
型破りで、我が道をひたすら邁進する成瀬。
読み終わる頃には、ヒロインに拍手を送りたくなるかも。
君も彼女に続いて、自分の「これだ!」と思うことに挑戦してみては?

サキの意外な素顔が見えるかも。

「奇妙な味」と呼ばれる、短編作品を数多く残した作家、サキ(本名:ヘクター・ヒュー・マンロー)。「冷徹」というイメージがある彼は、本当はどのような人物だったのか?
サキの姉によって紡がれる、弟との日々。その眼差しは温かく、そして愛に満ちています。
さらに巻末には、本邦初訳となる作品も収録されていて、ダブルで楽しめます。
サキを知らない人も、サキのことをもっと知りたい人も、大満足の1冊。

ようこそ、華やかなピアノの世界へ。

今も多くの人々に愛される楽器、ピアノ。では、ベートーヴェンやショパンの時代では、いかなる姿だったのか⁉︎
この本では、バロックから現代にいたるまで、様々な鍵盤楽器が大集合。写真も豊富で、ピアノの歴史を楽しく学べます。そして何と、古のピアノで演奏された曲が聴けるというおまけ付き!読みながら聴くも良し、読み終わった後に聴いて余韻に浸るも良し。音楽や歴史が好きな人におすすめです!

某国民的特撮ヒーロー、ではありません。

主人公は、相場俊之と取海創。対照的な環境で育った2人は、将棋がきっかけで意気投合。やがて奨励会に入会して、切磋琢磨し合うのだが、ある出来事がきっかけで離ればなれになってしまう。20年後、それぞれの道を歩む相場と取海を待ち受けるものとは…?
将棋界やAI開発の舞台裏が詳しく書かれていて、かなり勉強になります。
さまざまな困難に立ち向かう、熱い男達のドラマをお楽しみ下さい!

因習の残る島で起こった怪事件!

友人である鬼頭千万太の訃報を知らせるために、獄門島へやって来た金田一耕助。千万太は病に侵されながら、3人の妹達の身を案じていた。
亡き友人の思いに応えたいと思う主人公だったが、そんな彼を嘲笑うかのように、殺人事件が立て続けに発生。推理の果てに名探偵が辿り着いた、悲しい真実とは…?
『本陣殺人事件』、『八つ墓村』と並ぶ、横溝正史の代表作。
映像だけでは分からない、横溝のダークな世界を覗いて見ないか⁉︎

青春は、時に残酷な表情を見せるー

江藤賢一郎は、法学部に籍を置く大学生。その教え子にあたる登美子と、資産家の令嬢である康子。この3人の運命が複雑に絡み合い、やがてある事件へとつながっていくー
関西高校のOBで、芥川賞第1号の作者が手がけた、若者をテーマにした物語。「真の愛とは何か?」「誠実さとは何か?」といった問題にも、鋭く切り込んだ力作です。

プロの泥棒、この度「お父さん」始めました。

哲と直は中学生。理由あって子供だけで暮らしている。そんな彼らの家から、何と泥棒が落っこちてきた⁉︎
哲達に「僕達のお父さんになって!」とお願いされ、泥棒のステップファザー(継父)生活が幕を開ける。嫌々ながら引き受けた父親代わり、さてその行方やいかに?
主人公の泥棒をはじめ、柳瀬の親父や画聖等、個性豊かなキャラクターが物語を盛り上げます。最初はぎこちなかった3人の関係が、どのように変化して行くかに注目です。

明智小五郎−彼の辞書に、「迷宮入り」という言葉はない

日本の有名な名探偵の1人、明智小五郎は、最初どのような人物だったのか?
この本には、明智小五郎がデビューする『D坂の殺人事件』をはじめ、5つの作品が収録されています。1話完結の短篇であり、どのページから読んでもOK。
そしてこのシリーズ、従来の全集とは違い、事件が起こった順に作品を組んでいるのもなかなかユニーク。
順番に物語を読んでいけば、明智小五郎と一緒に冒険している気分が味わえるかも?

関西高校の図書係の先生を中心に関西高校の3万冊の書籍から選んでいます。
生徒の皆さんのお気に入りの本をご紹介いただくことも大歓迎です。